独女が他人から言われたくない言葉

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独女が他人から言われたくない言葉

独女通信2013年04月12日10時30分

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独女通信

 独女の心情を綴ったマンガ「すーちゃんシリーズ」の『結婚しなくていいですか。』に、40歳独女のさわ子さんが「早く産んじゃいなよ」と同僚に言われ、「こういう鈍感な言葉に傷つくことができるあたしでいたい」と静かに傷心するシーンがある。これってまさに「独女あるある」。そして何も反論できず、苦笑いするしかないのも「あるある」だ。

 友里さん(35歳)も6年前に言われた、職場の先輩(40代後半・既婚)の言葉が忘れられない。
 「結婚が決まった同僚に『おめでとうございます』と言ったら、そばにいた先輩が『またまたー、そんなこと言っちゃって。本当はうらやましいんでしょ?』。当時の自分は仕事が楽しくて、結婚願望がまったくありませんでした。だから『世の中には、人の心を揶揄して楽しむ人もいるんだ』と、ショックでしたね。言った本人は忘れていると思うけど、私は一生忘れないと思う」

 友里さんに結婚願望があったら、より深くダメージを受けていたかもしれない。佳子さん(35歳)も「『早く結婚したら?』『早く産んだら?』とよく言われる」そう。

「傷つくというより、モヤモヤします。『そうだねぇ』と言いつつも、本心は『できるんだったらしているよ~!』。こればかりは相手のあることですからね」

 とくに言い返さない理由は「相手も悪気があって言っているわけではないから」。

「独女に結婚や出産を勧める人には、既婚女性が多いですね。あとは周りに独身者や子どもの産めない人がいない人。よくも悪くも、大らかで鈍感なんだと思います。自分の生き方が正しいと信じたいのかもしれません」
 悪気のない人の想像力なきアドバイスは、ボディブローのように効いてくる。二度三度と、受け続けるのはしんどいときも。

 朋子さん(38歳)はぶしつけな発言を何度も受け、ついには要注意人物の見分けがついてきた。

「飲みの席などフランクな場で、『この男性のなかで彼氏にするなら誰がいい?」と質問してくる人は、見栄っ張りの恋愛至上主義者が多い。結婚、出産を押し付けてくるので用心しています。最近、嫌だったのは『早く子ども産まないと、産めなくなるよ』。もしかしたら私に不妊、流産の経験があるかもしれないのに、女性に対して『産め』なんてよく言えるなぁと驚きました」

 なかでも実母を亡くしている朋子さんにとっては、事情を知らない人の放った「孫を作らないと、お母さんが悲しむでしょ?」という言葉がキツかったという。「出産」と「母を悲しませること」は本来、別次元の問題だが「女は結婚して子どもを産むことが幸せ」という価値観に縛られている人は、“独身でいることは家族ぐるみの不幸”と考えているのかもしれない。

 犬好きのマコさん(34歳)は、ペット飼育可能のマンションに引っ越して念願の犬を飼った。だが「犬を飼っていると結婚できないよ」と言う人も少なくないそう。

「慣れたんですが、こういう人は後々、無神経な発言をする可能性が大。一歩、距離を置いて付き合うようにしています」

 独女は犬を飼ってはいけないのだろうか? ほかにも子どものいない夫婦が犬を飼うと、「子どもがいなくて寂しいから」だと邪推されることがある。子どものいる夫婦が犬を飼うと「子どもの教育にいい」と好意的に受け止められるのに不思議。犬は犬である。何かの象徴ではない。

 祥子さん(40歳)は、「この手のことを言われても傷つかない」タイプ。最近、「たとえラブラブで結婚しても、夫に対する“好き”という気持ちはなくなるもの。とりあえず誰でもいいから、結婚したら?」と友人に言わたそう。

「『好きでもない人に食事を作る気は起こらないでしょう?』と、本音で答えたら相手は黙ってしまいました。また、私は自分で“40歳独身”をネタにすることがあるんですが、相手が反応に困っているのに気が付くときがありますね」

 祥子さんは受け流せるからこそ、絶妙に反論できるのだろう。祥子さんの同僚である千絵さん(40歳)も、友人に「子どもが欲しいと思っているんだったら、もうリミットだよね」と言われたことが。

「思わず『おっしゃる通りだわ』と納得しちゃいました(笑)。私の場合、忌憚ない言葉をかけてくれるのは、親しい人。親しいからこそ、本音で言ってくれると思うので」

 独女たちの生活にさまざまな物語があるように、「結婚したら?」「早く産んだら?」という人たちにもなにがしかの物語がある。互いにバックボーンを知っていれば、言葉の真意を理解できることもあるかもしれない。
 が、やはり言われっぱなしにはモヤモヤ。そんなときは「人間の孤独というのは、結婚することで本当に解消されるのでしょうか?」と答えの出ない問いを相手にぶつけてみる、「モヤモヤ返し」をしてみてはいかがでしょうか?(来布十和)

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