かつての負け犬は今やDRESSな女? アラフォー独女向け新雑誌『DRESS』が肯定する、結婚しなくてもダメじゃない人生。

かつての負け犬は今やDRESSな女? アラフォー独女向け新雑誌『DRESS』が肯定する、結婚しなくてもダメじゃない人生。

0

かつての負け犬は今やDRESSな女? アラフォー独女向け新雑誌『DRESS』が肯定する、結婚しなくてもダメじゃない人生。

独女通信2013年04月25日10時30分

記事提供元

独女通信

創刊キャッチフレーズは「LOVE40 自由と責任、そして愛。いつも心をDRESS UP!」(←長っ!)
4月1日、鳴り物入りで創刊されたアラフォー独身女性向けの新雑誌『DRESS』。年齢的にまだアラフォーではないものの、大々的なプロモーションで、その存在が気になるアラサー独女も多いのでは。Amazonレビューではボロカスにけなす声も多いようですが、さてその中身は…?
アラサー以上の年齢なら、かつて『負け犬の遠吠え』という本が大ヒットしたことを憶えていますよね。
あの本は30歳以上・未婚・子なし=“負け犬”と定義して、非婚女性の生き方について語ったエッセイ集でしたが、あれから約10年。どうやら独女のステージは「負け犬」という自虐スタンスから、ハイテンション&ポジティブな「DRESS」な女へと進化を遂げたようです。

表紙を飾るのは米倉涼子(37)、編集長は「美魔女」ブームを生み出した山本由樹、ファッションディレクターは『Grazia』『VERY』などで活躍するアラフォーのカリスマ・大草直子、そして発行元の新会社の最高顧問は秋元康と、旬にして豪華な顔ぶれが勢揃い。
昨年末にはweb版「Project DRESS」をオープン。SNSをフル活用したり、有名ブランドとコラボしたオリジナル通販ショップをオープンさせたりと、創刊前からとにかく気合入りまくりでの発進です。
さて、では実際の創刊1号を手に取ってみると全429ページとかなりのボリューム。
前半は「アラフォーシングルは自立した大人の女=DRESSな女」というコンセプトを読者に叩きこむため、ひたすら「DRESS」という単語がハイテンションで連呼されます。
DRESSな女、DRESSな着こなし、DRESSに導かれて…etc
かつての独女が抱いていた「しょせん負け犬ですから…」なんて卑屈なトーンはそこには一切なし。新雑誌『DRESS』を貫くのは、「私たちの人生は正しい」という力強い全肯定&ポジティブシンキングのようです。
一流のスタッフを揃えたというだけあって、ファッションページにおけるモデル、写真、スタイリングはさすがのクオリティ。お金も手間もかかってます。
コラム系も充実。佐野元春の恋愛相談コーナーにマネー講座(初回のお題は老後資金!)、美輪明宏による人生訓までゴージャスな連載陣がずらり。
さらには北川悦吏子、小島慶子、安藤美冬などを大臣に据えた「女の内閣」なるものを発足し、女の人生における悩みどころをまんべんなく掬う勢い。
と、ここまで隙のないつくりの『DRESS』ですが、「じゃあこの雑誌に共感できる?」と問われると、おそらくほとんどのアラフォー独女の答えはNOなのでは…?
前回、ぽっちゃり女子向けファッション誌『la farfa(ラ・ファーファ)』を「良くも悪くもリアルすぎて憧れの対象にならない」と書きましたが、『DRESS』は見事にその真逆。              憧れが突っ走りすぎていて、リアルに感じられないのです。
例えば、“若い部下たちの前でぺたんこシューズで威張ってもカッコ悪いよね”なんてコピーに「そうだよね~」と共感できるアラフォー独女は、都市部で暮らし、管理職or経営者で部下がいて、ハイブランドの服を着こなし、高収入。そんなごくごく一部の女性でしょう。
ファッション誌が「夢を見せるもの」と割り切れるのならこのコンセプトは正解かもしれません。でもバブルの時代ならいざしらず、2013年の日本で“DRESS”な生き様はどこまで受け入れられるのか? 個人的には「結婚しなくてもダメじゃない人生」をポジティブに肯定する姿勢は応援したいので、心して動向を見守るつもりです!

(小鳥居ゆき)

0