デジタルニュース

アドビCreative Cloudへの移行はいつするのがお得?~複数ソフト利用の場合~【デジ通】

0

アドビCreative Cloudへの移行はいつするのがお得?~複数ソフト利用の場合~【デジ通】

ITライフハック2013年05月14日15時00分

記事提供元

ITライフハック

昨日、「アドビCreative Cloudへの移行はいつするのがお得?~単一ソフト利用の場合~」でソフト一本だけを利用した場合のコストなどについて解説した。次は、複数のソフトウェアを利用するケースを考えてみたい。
■有料ユーザーの80%が通常のサブスクリプション
昨日紹介したようにアドビ システムズのプロフェッショナル向けクリエイティブソフトウェア(CS)の最新バージョンは登場しない。今後サブスクリプション版の「Creative Cloud」(以下、CC)のみで提供されるが、CCにはいくつかのプランが用意されていることを紹介した。
個人向けの中心となるのはすべてのソフトが利用できる通常サブスクリプションで、こちらの価格は年間プランで月の支払いは5,000円となる。ソフト単体サブスクリプションは、月に2,200円なので、すべてが使えて5,000円はかなりお買い得感のある価格設定となっている。
常に3本以上利用するなら通常サブスクリプション版の方がお得になり、アドビシステムズによると実際に利用者の81%が通常プランを選んでいるそうだ。
■2製品以上使うなら通常サブスクリプションがおススメ
例えば、PhotoshopとIllustratorだけを使うなら、年間の単体プランに加入すると1本あたり月に2,200円で、年間の支払総額は、26,4000円の倍である52,800円となる。
PhotoshopやIllustratorだけでなく、LightroomやAfter Effects、InDesignなどすべてのソフトが使えるプランの場合、年間プランで月額5,000円なので年間の総支払額は60,000円になる。
従来はすべてのソフトが利用できるMaster Collectionの新規版が319,000円、アップグレードで64,500円だったことを考えると、通常サブスクリプションが従来のMaster Collectionに近い価格設定になっていることがわかる。
筆者は通常サブスクリプションに加入しているが、時々使うソフトも合わせると5本程度を使用していいる。仮に、それぞれのソフトを従来のパッケージ版で毎年アップグレードすると、1年間に85,000円ほどになる。
使用や用途目的別にソフトがセットになった商品が従来は用意されていた。筆者の場合、それはProduction Premiumが該当するが、こちらは新規で238,000円、アップグレード価格は47,000円だ。
アップグレード価格が47,000円なので、CC通常プランで年間60,000円支払うと、筆者の利用方法では従来よりは支払総額が13,000円ほど高くなってしまう。
学生や教職員向けには一般的に割引されて提供されるが、ソフト単体サブスクリプションが提供されず、通常版より安い月に4,000円で提供される。(2013年6月までは3,000円)
このほかにグループ版なども提供されているが、個人向けだけで考えると、1本使うために月に2,200円か、従来のMaster Collectionと同等の月額5,000円の2択となる。しかし、仕事になるのであれば、毎月5,000円を支払う価値はあるだろう。
■最大の問題は毎月の定額をどこに反映させるか?
CCは使い続ける限り利用料金が発生し続ける。CCでアドビ製品を使って成果物を作成しているプロは、成果報酬にCC料金への反映をしないとその分のマイナスを自分で背負う形になってしまう。かといって発注する側は、そうしたことはお構いなしというところが多いと思われる。
仕事にならない場合、完全なる無駄なコストになってしまう。こうした点を考慮して、どのサブスクリプションを選ぶかを決める必要があるだろう。現在、CS6で複数製品を利用しているユーザーは、そのまま使い続けることができる一定の期間、様子見という選択肢もアリだ。
このようにCCへの移行には、プロにとってCCの月額料金をどこで稼ぎ出すのか?という最大の問題がある。
そしてこれは、まさに死活問題と言ってよいだろう。
たとえば成果物の報酬にCCの利用料金を乗せて請求できるよう周囲に一定の理解を得ることができるようにアドビ システムズ側も、何らかのアクションをしてプロへの援護射撃をする必要があるのではないだろうか。そうしないと、低価格の製品に顧客が逃げて行ってしまう可能性がある。
また、これをビジネスチャンスととらえクリエイティブ関連のソフトを出しているソフトウェアハウスは、これを機にアドビの一連のクリエイティブ製品よりも、安価で高機能なクリエイティブ関連のソフトウェアを開発してリリースし、顧客を少しでも囲い込むというのはどうだろう?

 

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

0