【オトナ女子映画部】“手に入らない男”は、それほど“イイ男”ではない『風と共に去りぬ』

【オトナ女子映画部】“手に入らない男”は、それほど“イイ男”ではない『風と共に去りぬ』

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【オトナ女子映画部】“手に入らない男”は、それほど“イイ男”ではない『風と共に去りぬ』

独女通信2013年06月04日13時00分

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独女通信

「君は僕と違いすぎる」
美しい美貌でどんな男も虜にする彼女(ヴィヴィアン・リー)が、唯一手に入れられない男、アシュレイ(レスリー・ハワード)。彼が妻に選んだのは、純粋で、奥ゆかしいメラニー(オリヴィア・デ・ハヴィランド)だった。
“手に入らない男”

アシュレイの魅力はただそれだけである。自分を追いかける男は選ぶほどにいるのに、手に入らない男を追い求め続ける。“いい女なのに、不幸な女”の典型的な性質だ。自ら幸せを手放し、不幸な恋愛を選んでしまうスカーレット症候群。“男運が悪い”と思っている独女たちは、要注意だ。
男運が悪いのは、自ら不幸な恋愛に惹かれてしまうからかもしれない。はたから見れば、アシュレイよりも、レット(クラーク・ゲイブル)の方が断然イイ男である。しかしながら、“手に入らない”魅力に取り憑かれてしまうと、“イイ男”の見分け方もわからなくなってしまう。恐ろしい!!
アシュレイに想いを寄せていることを知りながらも、ありのままのスカーレットを愛し続けたレット。強引にスカーレットを口説くわけでもなく、かといって消極的でもない。自分の気持ちは伝えながらも、愛しているからこそ、スカーレットが間違った方法で自分と付き合おうとすれば突き放す。
「俺の金が必要なくなった今の君を逃したくはない」
お金のために自分を頼って来たスカーレットを幾度となく突き放してきたレットが、自分の力で商売を成功させたスカーレットにプロポーズする。どんなに愛していても、手に入れたくても、何かをエサに愛を手に入れようとは決してしない。自分がスカーレットをダメにしてしまうと思えば自ら身を引く。
カッコ良すぎて感動しっ放しである。レットの愛は“欲”ではないのだ。スカーレットがスカーレットらしくあり続け、自分の力で成長し、自分の道を選び続けることを何よりも大切に思っている。映画史上5本の指に入るイイ男である。
こんなにイイ男が側にいるのに、“手に入らない男”の魅力に取り憑かれてしまったスカーレットは、レットの魅力に気が付かない。メラニーが他界し、スカーレットとアシュレイが一緒になるチャンスが生まれたことで、レットは身を引き、スカーレットに別れを告げて去っていく。
レットを失って初めて、どれほどまでに自分が愛されていたか、自分もまた気付かぬうちにどれほどレットを必要とし、愛していたか気付かされるスカーレット。気付くのが遅すぎるよ、スカーレット!!あぁ、本当にもったいない!スカーレットを反面教師に、“イイ男”を見極める力をしっかり身につけたい。(安部沙織)
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