個人でも可能な電子出版 新連載・誰でもできる電子出版 第二回

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個人でも可能な電子出版 新連載・誰でもできる電子出版 第二回

ITライフハック2013年05月29日17時00分

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ITライフハック

個人でも可能な電子出版 新連載・誰でもできる電子出版 第二回

■まずはお断り

本連載は、隔週木曜日に掲載予定なので、第二回の掲載日は5/30(木)のはずですが、お知らせしたいことがあり、その日程の関係で1日早めの掲載となることをお断りさせていただきます。
さて前回は、KDPやiBookstoreで個人出版を行う場合に入稿データとしてEPUB形式がよいということを書きました。EPUB形式を制作・出力できるアプリやサービスは、これから改めて紹介しようと思っていますが、たとえばその1つにlivedoor Blogがあります。


livedoor BlogのEPUB出力画面

livedoor Blogにはブログ記事をEPUB形式で出力するサービスがあるのですが、有料プラン限定の機能となっています。livedoor Blogでは現在無料キャンペーンを行なっていて、5/30(木)までに申しこめば有料プランでも初月無料で利用できます。1か月以内に解約した場合には料金はかかりません。まずは無料お試しといういうことで1か月試してみるのはどうでしょう。
ブログは電子書籍のための手近なコンテンツです。これを機にブログを始めたり、いま現在のブログはそのままに電子書籍制作用ツールとしてlivedoor Blogを開設してみるのもよいでしょう。
この無料キャンペーンをもっと早くお伝えできればよかったのですが、連載開始との兼ね合いで時間的余裕がなかったのが悔やまれます。ということで、イレギュラーですが掲載日を1日前倒しさせていただき、キャンペーン終了の当日ではなくせめて前日に記事を掲載させていただきました。
■iBookstoreでの個人出版のプロセスについて
さて、一応ここからが今回の本題に移りましょう。アップルのiBookstoreで個人出版するためのプロセスを次の3つ(A.B.C)に分けて考えてみます。
A.販売用アカウントの作成・設定
B.電子書籍コンテンツ(EPUBファイル)の作成
C.電子書籍コンテンツの配信手続き(※)
※電子書籍コンテンツの配信手続きにはMacが必要になります。
まずAの「販売用アカウントの作成・設定」の「作成」の部分についてお話しします。iBookstoreでの販売用アカウントを以後iTunes Connectアカウントと呼びます。iTunes Connectアカウントの作成にはまず次のものが必要になります。
1.Apple ID
2.米国納税者番号
■iTunes Connectアカウント用のApple IDの作成
iTunes ConnectアカウントはApple IDを拡張したものと考えられます。なので、iTunes ConnectアカウントのIDとパスワードはApple ID同一のものとなります。iBookstoreアカウントとして利用するApple IDにはクレジットカード情報を設定する必要があります。
Apple IDはMy Apple IDでも作成できますが、ここで作成したApple IDにはクレジットカード情報を設定できません。クレジットカード情報を設定したApple IDを作成するには、デスクトップアプリiTunesの「Store」メニューから「Apple ID を作成…」を実行します。


iTunesの「Store」メニューから「Apple ID を作成…」を実行

あとは画面指示に従って進めていきます。なお、クレジットカード情報を設定していない既存のApple IDに後からクレジットカード情報を設定する場合にも同様の手順で行うことができます。
■米国納税者番号の取得
米国納税者番号にはEIN(Employer Identification Number)やITIN(Individual Taxpayer Identification Number)といったものがあるようですが、ここではEINの申請手順をご紹介します。
EINは電話で取得することもできるようですが、ここではFAXによる申請方法を紹介します。IRS(米国国税庁)のサイトから申請用PDF(SS-4フォーム)をダウンロード・印刷して、必要事項を記入します。


申請用PDF(SS-4フォーム)

■入力すべき項目と説明

項目番号(項目名) 説明
1 氏名(ローマ字で)
4a 住所(町村以下をローマ字で)
4b 住所(市区、都道府県、国名、郵便番号をローマ字で)
6 国名(「Japan」)
7a 氏名(ローマ字で)
7b 「EIN」
8a [No]にチェック
9a [Sole proprietor (SSN)](個人事業主)にチェックまたは[Other (specify)]にチェックして「Jananese sole proprietor」と記述
10 [Other (specify)]にチェックして「To obtain a reduction of withholding imposed by section 1441 pursuant to an income tax treaty.」と記述(※)
18 EINの申請・取得を行ったことがなければ[No]にチェック
Signature 署名(漢字で構わない)
Date 申請日付をMM/DD/YYYYの形式で(例:5/23/2013)

※意味は「所得税に関する租税条約に基づいて、セクション1441で課せられた源泉徴収税を軽減するため」

記入したらIRS(日本からのFAX番号:010-1-859-669-5987)にFAXします。筆者の経験では、送り状などは付けず申請書1枚を送っただけで大丈夫でした。FAXによる申請の場合、およそ1ヶ月ほどでEINが郵送されてきます。時間がかかるのでまずEINの申請を行なっておくのがよいでしょう。EINはXX-XXXXXXXの書式の9桁の番号で、IRSから送られた書面の右上に記載されています。
■iTunes Connectアカウントの申請
クレジットカード情報を設定したApple IDとEINを用意したら、iTunes Connectアカウント申請ページにアクセスします。販売用のアカウントを申請するには[Create a Paid Books Acount]ボタンをクリックします。


[Create a Paid Books Acount]ボタンをクリック

以後は必要な情報を入力してアカウント作成作業を進めればよいのですが、筆者には意味のよくわからない入力項目がありました。そのような項目について、筆者の記入例を紹介しておきます(やや記憶が曖昧なところもあるのですが…)。
なお、記入内容については「正解」を示すものではありませんので、実際にご自身でiTunes Connectアカウントを申請する際には自己責任にてお願いいたします。
・[Seller Infomation]ページ>[About Seller]カテゴリ
ここではEIN関連の情報を入力します。このカテゴリの[U.S. Tax ID]は「EIN」指定し、EINをハイフン抜きの9桁の数字で入力します。[Title]には肩書きを指定します。筆者の場合、「Agent」(代理人)と指定しました。
・[Seller Infomation]ページ>[Territory Rights]カテゴリ
ここではコンテンツの配信権を管理したい地域を選択します。とりあえず全てのチェックボックスにチェックを入れておきました。
・[Content Infomation]ページ>[Catalog Information]カテゴリ
ここの項目はカタログ情報や各種コンテンツタイトルのリリース数か何かを指定するようですが、筆者は全て「0」と入力しました。
その他の必要項目を入力して申請を完了し、Appleの受け付け処理が完了すると「Welcome to the iTunes Store」という件名のメールが送られてきます。本来ならこれで販売用のiTunes Connectアカウントが作成され、コンテンツ管理サイト「iTunes Connect」にサインインできるようになったはずです。ただ、実際にはここでエラーが出てサインインできないケースがあるようです。


ここでエラーが出てサインインできないケースがある

このような場合、「お問い合わせ方法」のページから「ログインの問題に関するヘルプリクエストフォーム」をクリックしてAppleに問い合わせましょう。サインインできるようになったらiTunes Connectアカウントの作成は完了です。さて次回はiTunes Connect上での各種設定について紹介します。
■著者プロフィール
林 拓也(はやし たくや)
テクニカルライター/トレーニングインストラクター/オーサリングエンジニア
Twitter:@HapHands
Facebook:https://www.facebook.com/takuya.hayashi
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